嘉手納基地に配備されていたF15C/D戦闘機とF15EX戦闘機との交代は、単なる機種変更ではない。機数が48機から36機に削減されるものの、訓練用のD型が複座だったのに対し、EXはすべて複座機なので、運用機数はさほど変化しない。むしろ戦力は圧倒的に強化される。 老朽化を理由に2022年、嘉手納基地から撤退を始めたF15C/Dは、空中戦が専門の戦闘機だったのに対し、F15EXは空中戦だけでなく対地・対艦攻撃もできる戦闘攻撃機と呼ばれるマルチロールファイター(多目的戦闘機)である。 これまで嘉手納基地のF15は湾岸戦争やイラク戦争といった外国の戦争に参加したほか、平時においても中東へ派遣され、地域の防空任務を担った。F15EXへの変更は海外活動の任務を残しつつ、台湾有事や朝鮮半島有事など日本周辺の戦争において対地攻撃や対艦攻撃を含めて多目的に活用する任務に拡大されたとみるべきだろう。 F15は
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