カンボジアの首都プノンペン。午前6時、昇ったばかりの朝日が、金色の王宮を照らす。スリー、ツー、ワン……。王宮前広場に号砲が鳴り響くと、集まった選手たちが一斉に走り出した。 6月12日の国際ハーフマラソン。猫ひろし(39)は「ニャー」と叫び、両手を広げて飛び出した。小柄なカンボジア人の中でも、ひときわ小さい。リズミカルなフォームでスルスルッと先頭に立つと、13キロ以降は独走でゴールを駆け抜けた。 1時間15分25秒。30度を超える暑さのなかで「ほぼ想定通りのタイム。次に向けていい調整になった」と振り返った。「次」の照準はもちろん、リオデジャネイロ五輪だ。「カンボジア人になって、せっかく選んでもらった五輪、最高のコンディションで臨みたい」 きっかけはホリエモン 埼玉県の大学に通っていたころ、東京でお笑いライブに足しげく通い、お笑い芸人を目指した。出演したTV番組がきっかけとなり、2008年にフ
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