この小編(29分)をボクは何度観たことだろう。 我が家に遊びに来た方でこれを強制的に観せられた人の多いことと言ったら。 まぁ興味がない人にとっては災難に近いかもしれない。 でも本当に何度観ても飽きない名作中の名作だと思っているし、そのわりにはみんなが知らなすぎると思うからまた観せたくなるんですよね。 あなたはユーリ・ノルシュテインをご存知ですか? ロシアのアニメーション作家。いや、ソ連の、と言ったほうがしっくりくるんだけど。 アニメと言っても、いわゆる日本のテレビアニメとは全然違うんです。 切り紙アニメとでもいうのかな、切り紙をカメラの前で動かして、実写とも合成したりして丁寧に時間をかけてじっくり作る。 その深い詩情。幻想的なタッチ。センチメンタルな主題・・・ どれをとってもまさに芸術としかいいようがありません。 内容もまさに「詩」であって、散文的なストーリーは(この「話の話」に限っては)