取材・文 齋藤剛(「週刊現代」記者) 日本中の男性を震撼させた事件から、約9ヵ月。法律家志望の男はなぜ、凶行を働いたのか。事件のきっかけとなった妻に対し、いま何を思うのか。局部を切断した小番一騎被告が明かす。 被害者に申し訳ない 「その瞬間、僕自身はかなり焦っていました。冷静ではなかった。(局部を切ろうと)具体的に計画していたわけではないんです。ただ、衝動的に……。 相手の弁護士を本気で殴ったか? (取り調べでも)よく聞かれましたが、パンチは手を抜いていません。焦っていて、そんな余裕ありませんでした。当時の僕自身として、力いっぱい殴ったつもりです」 なぜ、妻と肉体関係を持った弁護士の局部を切ったのか——本誌記者が問いかけると、長い沈黙の後、訥々とした口調で男はそう答えた。 昨年8月、妻と不倫関係にあった男性弁護士の局部を枝切りバサミで切断し、傷害などの罪に問われている、元プロボクサーで慶應
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