中国電力のプルサーマル計画の取り組みが始まりました。プルサーマルの問題点を掲載します。 国内実績なく、いきなり試験する乱暴さ プルサーマルで使う燃料は、ウランとプルトニウム混合酸化物(MOX=モックス)燃料です。 島根原発1・2号機は、ウラン燃料用に設計されたもので、MOX燃料を燃やすために作られたものではありません。軽水炉でMOX燃料を燃やす場合、すべてのウラン燃料をMOX燃料に置き換えることは困難で、炉心全体の三分の一程度までと考えられています。 世界的には、ドイツ、フランス、ベルギー、スイスなどでプルサーマルが実施され、燃料集合体で4500体の実績があります。日本での試験は、原電の敦賀1号機(2体)と関西電力の美浜1号機(4体)の合計で6体しかありません。 そのふるまいは、ウラン燃料と顕著な差はないとされていますが、照射試験データが少なく、基礎的な研究も不足しており、早急に結論を出す