タブレットからWindows 8に触れた人は、まず滑らかな画面表示やスワイプの気持ちよさに目がいくだろう。Windows 8は、表面に生クリームを塗ったケーキのようなところがある(Modern Style UI)。その下にはスポンジ部分、Windows 7までと同じ舌ざわりのクラッシック環境がある。しかし、その本質は、コンピューティングの「いま」を形にした隠し味によって得られる「気分」なのだ。 わたしが『月刊アスキー』の編集長をつとめていた1990年から2002年までは、マイクロソフトのWindowsが市場に受け入れられた時期とちょうど重なっている。それは、企業や家庭の中にまでPCが入り込み、動画が再生できるようになり、インターネットとモバイルがやってきた期間でもある。 2週間ほど前から「Windows 8」に触っていて感じているのは、いまから17年前の「Windows 95」のときに似た