パトレイバーの内海課長といえば、作者本人が「一典型を作った」とも自負する、画期的なヴィラン(悪役)の一つで、何度もこのキャラクター自身が話題になっています(俺が拾ってるのかもしれん)。 その内海課長の「魅力」、特に作中で、各種の巨大組織を敵に回していきながら、部下を最後まで引っ張っていくその力はなんでしょう。ラノベ作家のSOWさんは、その魅力を「三国志」の劉備と比較して語ります。特に、部下の側から見たこの二人の魅力とは。
押井:ビジネスマン向きのテーマと言うか、リアリズムを追求したという意味で言えば、アメリカ映画、特に冷戦前後の作品に集中するんですよ。「組織の中でいかに個人としてテーマを持つか」という話。 それは偶然じゃないと思うんです。やっぱりあの時期のアメリカ映画の主要なテーマだったから。最近そのテーマをまた蒸し返してる映画がいくつか出てきてるけど。 日本の映画にはそういうテーマはないんですか? 押井:残念ながらあまりないんです。 日本映画というのはある時期まで「家族で見るもの」だったし、日本には「冷戦」に替わる「戦後」という強力なテーマがあったからね。つまり日本の映画は長いこと「戦後映画」だったわけです。 では、戦後が終わったらどういうテーマが取って代わったんですか。 押井:「ファミリー」を除けば「愛」だらけになっちゃった感じだよね(笑)。でもはっきり言って、仕事を持ってる人間にとっては「愛」がテーマ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く