フランスを代表するサックス奏者ヨシコ・セフェールとこれまたフランスを代表するジャズピアニスト、フランソワ・カーンと食事しながら、話していたときのことである。で、何を話していたかというと、彼らの日本公演の前座を務めた吉田達也氏のプレイスタイルについてであった。 「彼のドラムどう思った?クリスチャンに似ていて面白いだろ。彼、MAGMAの大ファンなんだよ。」と僕。MAGMAとはクリスチャン・ヴァンデというドラマーが1960年代末に結成したフランスのジャズロックグループで、世界各地で熱狂的 なファンの支持を得ている。で、ヨシコもフランソワも初期の頃のメンバーだったのだ。 ところが、彼らの答は言えば、「彼とクリスチャンのプレイスタイルは全然違うよ。」というものだった。「いやいや確かにヨシダがクリスチャンに影響を受けているのは分かるよ。でも、ヨシダはすごくきっちり叩くだろ。クリスチャンはもっとアバウト
私のマグマとの出会いは「RETROSPEKTIW」ライブだった。このアルバムからマグマに入った人間というのも、少ないのではなかろうか。確か82年頃だったと思うが、中古盤セールのワゴンの中にこの「�T-�U」と「�V」をたまたま見つけたのである。それまでは名のみ聞くだけのバンドであり、見つけた時は買うべきか否か大変迷った事を覚えている。LPジャケットには異様な眼力を発する危なげな顔つきのVanderの写真。MAGMAの名称と共に、Christian Vanderの名前が書かれている。「これ何?もしかしてソロ・アルバム?」といった状況であった。恐る恐る店員さんに質問したもののマグマに関しては知らないらしく、「retrospectiveって回顧録という意味だから、ベスト盤かもしれませんね」という回答しか得られなかった。 最終的には「安いから買ってみれば?」という商売上手な言葉に押されて、決心
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