中原淳(東京大学准教授)のブログです。経営学習論、人的資源開発論。「大人の学びを科学する」をテーマに、「企業・組織における人の学習・成長・コミュニケーション」を研究しています。 先日、ある先生と、とりとめもなく、こんな話をした。 子どもの学びは「空間」により分節化されるところが大きい。 砂遊びをするときは「お砂場」へ。絵を描くときには、「図工室」で。身体を動かすときには「体育館」へ。「活動」にとって「最適な空間を選ぶ」という発想が、どこかにある。 「時間」が全く意識されないというわけではないけれど、それが分節化に果たす役割は、それほど大きなものではない。時間は、ゆるやかに流れていく。 しかし、年をへるにしたがって、「空間」よりもむしろ「時間」が気にされるようになる。 誰もが「時計」を気にし始める。「空間」により学びを分節化することは少なくなる。何をしようが、基本的には「教室」でいいよね、と