IoTはInternet of Thingsの略で「モノのインターネット」と訳されている。IoTの発達により、コンピューター以外のさまざまな「モノ」がネットワークにつながり、データや情報を収集・交換することで、あらゆるモノが有機的に機能する社会の実現が期待されている。映像IoTとはIPネットワークカメラや全方位カメラなど、さまざまな映像センサーによるIoTだ。 情報通信研究機構(NICT)では、映像IoT技術を活用した「鳥の目」「虫の目」「魚の目」による都市空間見守り、特に災害の早期発見・早期対応技術開発を進めている。 鳥の目は映像IoTシステムを山頂やタワーに設置することで、高所から街を見守る。パン・チルト機能を活用することでカメラは定常的に街全体をスキャンし、20Kを超える超高解像度画像により河川増水や火災発生を検出する。災害発生時にはズーム機能による詳細画像取得や災害変化追跡を行う。