広島県呉市の東、3つの山と瀬戸内海に挟まれた小さな町が「仁方」です。名水と称えられる野呂山の伏流水と、海路の要所として栄えた仁方港。地の利と恵みを受け、明治時代には、9件の酒蔵と10軒の醤油蔵が連なっていました。今も「雨後の月」と「寳剱」が醸造を続けています。 明治8年(1875年)創業。同28年には1700石と、県内で3本の指に入る石高を醸していました。戦争により一時休業するも、酒造り一筋。大きな変化を遂げたのは、昭和63年、相原準一郎の代表就任によります。自分が飲んで美味しいお酒を造りたいと「品質第一」を徹底。吟醸蔵に生まれ変わりました。