12月8日に国内発売される任天堂の次世代型家庭用ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」。価格を3万円以内(ベーシックセット)に抑えたことで、関係者の多くは「妥当な価格設定」と評価する。ただ、Wii Uの機能がどこまでユーザーに受け入れられるか疑問の声も多い中、業績回復のカギとなる年末商戦に向けて“ゲーム王国”任天堂の試練は続きそうだ。初心者も狙い…悩み抜いた“中途半端”価格 「3万円を超えると購入しづらく、また値下がりが起こってしまう」。 Wii Uの価格が発表される直前、あるソフトメーカーの関係者はこう心配していた。Wii Uは操作機能の充実のため、コントローラーにも画面を装着するなど高性能な機能が目立ち、価格は3万円を超えると予想する専門家が多かった。 しかし、任天堂が発表した希望小売価格は、記憶容量が32ギガバイトと大きく、充電スタンドなどが付いたプレミアムセットは3万円を超えたが、