親の意識・意図・想いの重要性 ベットシェアをしているか、していないかという観点だけから研究を進めた場合、親子の絆はどのくらい強いのか、どのくらい親は意図的に(子供のために)そのような環境を作っているのか、という親子間の重要な要素がコントロールされていないものがほとんどです。家の間取りの問題でベッドシェアをしている人から子供の情緒的安定に想いを強く込めている人まで、一言でベットシェアといっても様々な背景があるはずです。 上述したアメリカの研究でも、意図的に6歳までベッドシェアをしていた人たちは、なんとなく慣習的に独り寝をさせていた人たちと比べて、寝ている時間だけでなく、日中の子供との関わり方への態度が違った可能性もあります。 実際、子供の情緒安定には、親との愛着形成が重要であることが多く示されてきており、そのためには、過ごす時間の長さではなく、過ごし方(質)が大切ということがわかっています。