赤ちゃんがスマートフォンやタブレットを自在に操っているのを見て、「最近の子どもはすごいな~」と感心しきりの昨今だが、感心している場合ではなかった。歩き始めの小さな子どもがタッチスクリーンばかり触っていると、手や指の成長を阻害し、ペンを握って書くための筋肉の発達が遅れる危険があると、米Learning and Therapy Cornerの作業療法士、Lindsay Marzoli女史は警鐘を鳴らしている。 程度問題だろうが、普段ペンや紙を使わずにiPadばかりやっていると、手や指の筋力は落ちる一方だという。同女史は運動の遅れや、一部筋力の低下がみられる子どもが増えてきたことに懸念を示し、デジタル機器がその一因とみている。米グレーター・ボルティモア・メディカル・センターの小児科医、Timothy Doran医師も「親のいないところで1日3時間も4時間もiPadで遊ばせていて、発達の危険がない