「書道」と「ペン字」はまったく別のものです。書道は芸術であり、 ペン字は実用です。 毛筆をペンに持ち替えただけでは、読みやすく美しいペン字は書けません。 一つ一つの文字がいくら芸術的に美しくても、読んでもらいたい相手が読めなかったり、読むのに苦労したりするのは、相手に対して礼を失しています。 ペン字の第一の目的は、ペンなど(硬筆)を用いて、読みやすく、読み間違いのない字を書くことです。 そして、行書を覚えれば、読みやすさを保ったまま、書くのに楽チンで、美しく、ちょっとおしゃれな印象を与えることもできます。 ペン字のペンとは、正式には「硬筆」と呼ばれています。この硬筆とは、鉛筆、ボールペン(油性・水性)、万年筆、 サインペン、マジック、つけペン、筆ペン、など、毛筆以外の筆記具すべてを指します。ペン字を習い始めの頃は、 万年筆や水性ボールペンを使うのが良いと思います。昔はつけペンを使っていたよ