民主党の鳩山由紀夫代表は10日、社民、国民新両党との連立合意を受けて、閣僚・党人事を本格化させた。国の事業を根本から見直すため新設する「行政刷新会議」の担当閣僚に長妻昭政調会長代理か、仙谷由人元政調会長を起用する方向で検討に入った。また、国民新党の亀井静香代表を郵政事業を所管する総務相に、社民党の福島瑞穂党首を少子化・消費者担当相に起用する案が浮上している。衆院議長候補には、横路孝弘前副議長を推すことが固まった。 行政刷新会議は、予算の骨格を定める国家戦略局と合わせ、「鳩山官邸の両輪」と位置づけられている。政府の無駄遣いを検証し、独自政策の財源を捻出(ねんしゅつ)するため、民主党は同会議の担当相を新政権の重要閣僚の一つに挙げている。長妻氏を担当相とする場合は仙谷氏を厚生労働相などで処遇し、仙谷氏を担当相とするなら、長妻氏は年金担当相で入閣する見通しだ。 一方、亀井氏の総務相起用案は、国民新