東京・大手町に開業した「星のや東京」。都市に出現したこの日本旅館は、星野リゾート内では「ベースキャンプ」と位置づけられているそう。その真意とは何か。星野佳路氏がアメリカ留学時代に痛感した、日本のホテル会社が世界で通用しない理由、そして旅館業におけるソーシャルメディアの有用な使い方とは。連載第77回、78回に続き、星野氏と武田隆氏の対談の最終回をお届けします。 「日本旅館」を世界のホテル カテゴリの1つにするという野望 星野佳路(ほしの・よしはる) 1960年生まれ。長野県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、1986年米国コーネル大学ホテル経営大学院にて経営学修士号を取得。91年1月、星野リゾートの前身である星野温泉の社長に就任。以来「リゾート運営の達人になる」というビジョンを掲げ、圧倒的非日常感を追求した滞在型リゾート「星のや」をはじめ、全国で宿泊施設、スノーリゾートを展開している 武田 2