大震災の混乱ムードを引きずりながら4月にスタートし、先日、最終回の視聴率が出そろった2011年春ドラマ。メディアの多様化により、見たい番組しか見ない視聴者のハートをいかに掴むかが各局の課題となっているというが、『ハンチョウ~神南署安積班~ シリーズ4~正義の代償~』『渡る世間は鬼ばかり』『JIN-仁-』(全てTBS系)、『ハガネの女 season2』(テレビ朝日系)、『BOSS 2ndシーズン』(フジテレビ系)と、ある程度の初動が見込める人気シリーズが目立つプログラムであった。そんな春ドラマをあらためて振り返ってみたい。 ■トップはあの国民的SF時代劇! 次点の大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』(NHK総合、平均17.9%)に大差を付け平均視聴率トップに輝いたのは、20.61%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した『JIN-仁-』第二期。現代と過去が入り組んだ複雑なストーリー故に