人間が作り出した文明の一つである「機械」。それはもうすでに人間の能力を越えているのかもしれません。スピード、パワー、そして知能も……。 しかしながら、その壁を越えようとする人間がまたひとり現れました。「卓球」という手段で。 その人間の名は、世界最高の卓球選手の一人に数えられるティモ・ボル選手。 対するは香港の産業機械のメーカー、KUKAロボットが誇る地球最速のロボットアーム「KR AGILUS」です。 戦いの火蓋は切られました。 高速かつ変幻自在に動くKR AGILUS。 ボル選手は手玉に取られます。 あっという間に6ポイントの差が。 「こりゃあやってられないぜ……」な表情のボル選手。 しかし諦めてはいませんでした。反撃ののろしをあげる時です。 狙い澄ましたかのようなネットイン。 思わずガッツポーズ。 ギリギリアームの届かないコートの角へのショット。 スーパーショット連続です。 マッチポイ