いま中国では、前回(「やはり現れた、ネット文化革命「08憲章」 」)紹介したように、「08憲章」の登場と中心人物の逮捕や、ネット上での強力な言論統制が行われている。 ところが一方で中国はここのところ、「民主づくめ」とでもいいたくなる現象も続いているのだ。 今まで何回かご紹介したように、胡錦濤国家主席は訪米中のエール大学の講演で「民主がなければ、現代化はない」とスピーチし、胡のブレインの一人と言われている中共中央編翻局副局長の兪可平が『民主はいいものさ』という本を著し、そしてマルクスレーニン主義教育の砦である中国人民大学の前副学長・謝韜が『民主社会主義モデルと中国の前途』という論文を発表する、という具合だ。 日本人にしてみれば、<中華人民共和国>という国名が連想させる印象とは乖離しているように思われるが、それは中国人民に対しても複雑な反応を呼び起こした。刺激された彼らは、中国語のネット上で賛
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