(英エコノミスト誌 2009年5月23日号) 中国は本当の経済成長率を水増ししているのだろうか? 最近の世界市場における一部の楽観的な見方は、中国の景気刺激策が同国経済を押し上げており、GDP(国内総生産)成長率が政府目標の8%に近い数字になるという期待感に基づいている。 しかし、複数のエコノミストは政府統計が中国経済の本当の成長率を水増ししていると疑っており、真実がどうあれ、中国政府は経済が8%成長したと発表すると見ている。果たして、中国は数字をごまかしているのだろうか。 エコノミストたちは長い間、中国が公表するデータの信憑性に疑念を抱いており、過去2度の経済悪化局面で同国がGDP成長率を水増ししたことは、ほとんど周知の事実とされている。 公式統計によれば、1998~99年のアジア金融危機の際、中国のGDPは平均7.7%伸びた。だが、それに対してピッツバーグ大学のトマス・ラウス