そろそろ芥川賞の季節ですなあ。たまさか『週刊読書人』の時評をやっている関係で、ここのところ文芸誌の小説には完結未満の連載・連作以外には一通り目を通していることだし、せっかくなので、よかったもの(◎と○をつけたものからさらに選んだもの)をメモっておきます。べ、べつに、ついに終了するという「文学賞メッタ斬り!」のあとがまを狙ってるわけじゃないんだからね!でも、万が一に備えてタイトルは考えてあるんだ。「ブロイラーメッタ刺し! 俺たちはチキンじゃない!!」どうでしょう。 (1)赤染晶子「少女煙草」(『文学界』4月号)。読んだ直後にちょうど猫猫塾のオープニングパーティがあり、いやーこれはちょっと傑作じゃないか!?と感嘆していたところだったので、猫猫先生に「赤染のあれ、すんごいよいですよ」といったら「読んだけどつまらなかった」というメールがしばらくして来たのだった。で、うーん、何か間違ったかな?と読み