米量的緩和政策の縮小観測や世界的な景気回復への期待感を背景に、米独の長期金利が上昇基調を鮮明にしている。これに対し、日本の長期金利は0.7%台と超低水準で推移し、米独市場との連動性は完全に遮断されたかたちだ。 直接的には「黒田緩和」の手段として日銀が国債を大量に購入していることが効いているが、その日銀は2年で2%の物価目標を掲げており、実現性が高まれば、長期金利は上昇を始めるだろう。「その時」がいつ来るのか──。どうやらすぐには来そうにないという声が、市場では多くなる気配がある。
![コラム:上がらない日本の長期金利、「不思議の国のアリス」は続くか](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b3e10321b575ea055de5efbe6c700583464239f3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fjp.reuters.com%2Fpf%2Fresources%2Fimages%2Freuters%2Freuters-default.webp%3Fd%3D174)
米量的緩和政策の縮小観測や世界的な景気回復への期待感を背景に、米独の長期金利が上昇基調を鮮明にしている。これに対し、日本の長期金利は0.7%台と超低水準で推移し、米独市場との連動性は完全に遮断されたかたちだ。 直接的には「黒田緩和」の手段として日銀が国債を大量に購入していることが効いているが、その日銀は2年で2%の物価目標を掲げており、実現性が高まれば、長期金利は上昇を始めるだろう。「その時」がいつ来るのか──。どうやらすぐには来そうにないという声が、市場では多くなる気配がある。
久しぶりに1ドル=100円を超えました。これはFRBのバーナンキ議長が出口戦略についてふれたためにアメリカの金利が上がってドルが上がった・・・といわれていますが、小学生のみなさんにはむずかしいですね。ここでは「出口」って何のことかだけ説明しましょう。 金融緩和の「出口」とは、要するに今まで中央銀行が買ってきた国債などの資産を売って緩和をやめることです。債券市場では、売りが増えるわけだから、値段が下がって金利が上がります。これも小学生のみなさんにはむずかしいと思うので、解説しましょう。 たとえば日銀が1%の金利で発行された額面100円の10年物国債Aを保有していて、その満期までの残存期間が平均5年だとすると、期待できるリターンは100円×1%×5年=5円の金利と償還価格100円の合計105円です。 ここで金利が上がり、新しく100円で発行される5年債Bの金利が3%になったとすると、3円×5年
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