妊娠中に、赤ちゃんの病気や染色体異常などを調べるための「出生前診断」。2013年には母親の血液から赤ちゃんの異常を調べる新型出生前検査(NIPT)が始まり、診断を受ける人はますます増えている。では、出生前診断で異常を告げられた妊婦さんや家族は、何を考え、どう決断したのか――NHK取材班が多くの人たちと対話し、そこからみえてきた「納得のいく決断のために必要なこと」をまとめたのが『出生前診断、受けますか? 納得のいく「決断」のためにできること』だ。本書に登場するひと組の家族の物語を特別公開する。 障害のある子を持つ母の思い 和歌山県のみかん畑の山のふもとにある一軒家に、宮澤拓也さん・直子さん夫妻は暮らしています。二人とも会社員です。 直子さんの実家に、直子さんの母親の加代子さんと一緒に住んでいます。直子さんの父親は、直子さんが中学生のときに亡くなりました。車で5分ほどのところには、拓也さんの父
![赤ちゃんに障害が見つかったある家族の決断【ルポ・出生前診断】(NHKスペシャル取材班,野村 優夫)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/004efccbc88184b470b974e900b72469798a7aaa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fa%2F2%2F1200m%2Fimg_a22ab4027ee17f51581a4c8344512275764245.png)