アルコール依存症であることを公表した、「TOKIO」の元メンバー山口達也さん(52)が21日、神戸市内で講演した。「今度酒を飲めば、誰かを殺すかもしれない。自分が死ぬかもしれない」。そう覚悟と戒めを抱き、今も禁酒を続けているという。 講演のテーマは「依存症と共にいまをいきる」。市社会福祉協議会が主催し、障害者や依存症者の支援に携わる福祉関係者ら約200人が聴き入った。 山口さんが酒を飲み始めたのは、すでに旧ジャニーズ事務所に入っていた20歳のころ。 事務所の先輩に飲み会へ連れられ、テレビで見ていた芸能人にあいさつをした。 先輩につがれた酒はいつも、飲みきるまで机に置けなかった。 仕事が軌道に乗り始めると、共演者やスタッフと連日宴会を開いた。仕事の日に寝坊したり、二日酔いだったりすることも。でも楽しかった。 鍵や財布を頻繁になくすため、いつしか首からマンションの鍵をぶらさげて、現金だけポケッ