鉄鋼館は、日本鉄鋼連盟が出展したパビリオンで、「音楽堂」である。万国博閉幕後は、コンサートホールや集会場として恒久的に利用する施設として設計されている。ここでは、その設備や現状について紹介したい。 全景 面積は3,567平方メートル。設計は、前川国男氏。ガラス、コンクリート、耐候性鉄鋼、琺瑯板が使われている。斜面を切って建てているため、北側は1階で、南側から1階に見える部分は2階である。 ホワイエ 建物の北側はホワイエになっている。中央にペンジュラムと呼ばれる物があり、大きな鉄球がワイヤーに吊されて揺れていた。フーコーの振り子である。また、バシエの楽器と呼ばれる楽器彫刻15点が展示されていた。製作は、フランソワ・バシエ氏。 このホワイエの部分から、観客は劇場の1階または2階部分へと、光の廊下を通って移動する。光の廊下とは、赤に塗られた廊下で、光の変化により観客を誘導する仕掛けである。 では