列車がシカと接触する事故が相次いでいる。JR東海によると管内では今年度、12日までに412件起きている。同じ列車が終点までに2度、3度とぶつかることも。その度に列車を止めて安全確認をしなければならず、遅れにつながる。全国的な傾向とみられ、17日には全国のJRグループの関係者が名古屋市に集まって対策会議を開いた。 JR東海によると、同社管内のシカの接触事故は08年度がピークで514件。紀勢線が267件と半数以上を占めた。以下は高山線、飯田線と山間部を走る路線が続く。 シカは夜行性で、夜や早朝の接触事故が多い。線路上にいたシカが列車のライトでパニックになって動けなくなる▽線路沿いに逃げていたシカが列車に飛び込む--などで、はねられるという。 JR東海は、シカの接触事故が毎年管内最多の紀勢線に、延べ18.3キロにわたり、高さ1.8メートル以上のシカ侵入防止柵を設置した。シカが嫌がるライオンのふん