伝統的文化・景観を色濃く残す離島に滞在型リゾート施設を 沖縄の離島に6月、リゾートホテル「星のや 竹富島」が開業した。星野リゾート(本社:長野県軽井沢町)が展開する「星のや」ブランドの新施設だ。島に残る伝統的な建築様式を受け継ぎながら、インバウンド(訪日外国人旅行)も含む現代の滞在型観光のニーズを満たす施設をつくり、新しいリゾート体験をもたらすことを目指している。 今回は「特別編」として、星野リゾート社長の星野佳路(ほしの・よしはる)氏に全国各地のホテル・旅館の運営や再生事業を手がけてきた「クライアント」の立場から、建築家・デザイナーと“場所”、観光産業について語ってもらった。「伝統」を重んじるこの島での場所づくりが、今どのような意味を持つのかを読み取ってほしい。 ほしの・よしはる。1960年生まれ。83年慶應義塾大学経済学部卒業、86年米国コーネル大学ホテル経営大学院にて経営学修士号を取