長いレギュラーシーズンの戦いを終え、メジャーリーグ(MLB)はポストシーズンの季節を迎えましたが、これより一足早い9月中旬にシーズンの全日程を終えたのがマイナーリーグです(MiLBと表記します)。 今回は、このMiLBの実態について、元選手の体験談を交えながら解説したいと思います。 まずは全体像の整理から。MLBの傘下リーグであるMiLBは、上から順に「3A(トリプルA)」「2A(ダブルA)」「アドバンスドA」「1A(シングルA、クラスA)」「ショートシーズンA」「ルーキー・アドバンスド」「ルーキー・リーグ」の7つの階級に分かれています。 さらにそれぞれが複数のリーグに分かれていて、全て足すと19リーグ(ただし3AのメキシカンリーグはMLBの傘下協定に入っていない)、総チーム数は243を数えます。 「3Aまで行くと“ちょっと稼ぎのいいサラリーマン”」 それではここで元選手の1人目、橋本知周