(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)の人工衛星「GOCE」が燃料を使い果たし、数日中にも地球に落下する見通しとなった。 GOCEは重さ約900キロ。大気圏に突入して分解し、破片が地表に降り注ぐ見通しだ。 ESAなどの関係者によると、GOCEは米国時間の10日か11日ごろに落下する見通し。破片は海上または無人地帯に落下する公算が大きいとESAは予想している。大気圏突入が迫れば落下予想地点の絞り込みが可能になるという。 落下は当初、もっと早い時期に予想されていたが、燃料消費が予想よりも少なかったという。8月には情報収集の精度を上げるために高度を地表から約220キロまで引き下げていた。 10月21日には燃料が底を尽き、11月4日の時点で高度は約190キロに低下。今後数日で落下速度が急速に早まる見通し。 GOCEは地球の重力分布や海洋循環パターンなどを調べる目的で2009年に打ち上げられた。11年3