心の底から慕い、信頼し、尊敬してやまない恩師とお別れをしてきました。 先生は、私が9年前、記者になって初めて「朝まわり」「夜まわり」(「朝まわり」は朝その方が出てくるところを、「夜まわり」は夜その方が帰ってくるところを、ご自宅の前で待っていてお話をさせてもらうこと)に通った相手でした。 社会に出て間もない、何者でもない私にとって、人生の大先輩、しかも数々の功績を残されて社会の中心で重要な役割を担っている先生のお話を伺いに行くということは、それだけで大きな出来事。 夜通し待って帰ってこなかった日も、私の姿を見つけても一言も話さないで中に入ってしまう日もあったけど、そんな日々の中で少しずつ挨拶をしてくれるようになり、立ち止まって話してくれるようになり、その時間が少しずつ長くなっていき… 「今日もいるのかあ!」という照れたような面食らったような反応がかわいらしくて、知らない世界のお話を伺うのが楽