風で飛ばされたサッカーゴールや屋根の一部などが散乱したグラウンド=4日午後3時50分ごろ、栃木県矢板市の矢板市立矢板小学校(桑島浩任撮影) 竜巻で体育館の屋根がはがれ、窓ガラスが割れた矢板市立矢板小学校(加藤泰明校長)。教職員は竜巻の対応マニュアルに基づき、児童らの安全確保に努めた。その結果、1年の女児(6)が机の下に隠れようとした際に足を椅子にぶつけたほかは、けがなどはなかった。事前準備の徹底が、大半の児童の身を守ったといえる。 「窓を閉めてください。カーテンを閉めてください。机の下に隠れてください」 竜巻に襲われた午後0時55分ごろ。職員室にいた男性教頭(53)は竜巻に気付くと、マニュアルに沿ってマイクを手に取って全校放送で呼び掛けた。 マニュアルは昨年5月の栃木県真岡市などでの竜巻被害を受けて県教委が作成した。校内での対応策として、窓を閉めてカーテンを引く▽窓ガラスからできるだけ離れ