先に続編のほうの感想をアップしていましたが、同時にこの本も読んでいました。 第四章のテーマがまるまる夏目漱石で「虞美人草」と「こころ」を題材に書かれているのですが、これがすごくおもしろい。 第三章までは「期間限定の思考(おじさん的思考2)」と同じような感じでトピックが続きます。 従属はしたくないが、孤独ではいたくない、というのは「腹いっぱいご飯を食べたいが、やせたい」というのと同類の不可能な願望である。 (夫婦別姓の「先進性」に異義あり より) ばっさり。これは夫婦以外にも、親子や仕事の組織・クライアントとの関係など、あらゆる場面で起こりがち。 痩せ始めるまでには「食べなくても痩せない」という一時的な不可能も乗り越えなければいけないしね…。 それはさておき、おもしろいのは第四章。 わたしは「虞美人草」を読むといつもいろいろグサグサきて苦しいのですが、関西で読書会をしたときに老齢側の登場人物