ロサンゼルスで今年3月、YOSHIKI(48)が差し出した両手は、壊れそうなぐらい、弱々しかった。右の手首にかけて、サポーターが巻かれていた。 「触れるとびびびっと痛いんです。最大限のケアをして、それでも壊れていくのは仕方ないのかな」 ビジュアル系バンド「X JAPAN(エックス・ジャパン)」時代からドラムを激しくたたいてきた。手術を勧められたが、ピアノを弾けなくなるのが心配で、避けてきた。 だがスタジオに入り、ピアノの前に腰を下ろすと一変した。力強く鍵盤を操り、英語で米国人スタッフに厳しく指示を飛ばす。ライブ用のビデオ撮影は、深夜から明け方近くまで続いた。 今回の取材はもともと2年前に予定していた。しかし、突然の体調不良で入院、延期になっていた。 「当時は胃腸を壊し、うずくまってしまうような毎日だった」。精密検査も受けたが、原因は不明。「いろいろ停滞していた」。それが今は、クラシックで初
![「ずっと捨て身で生きてきた」単身アメリカへ、YOSHIKIが明かした本音:朝日新聞GLOBE+](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/6858adb59a64918f2f5d657238bb6557f1f86214/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fp.potaufeu.asahi.com%2F3a5d-p%2Fpicture%2F12590460%2F462197e0afd71ee02561b0f36e2d284e.jpg)