UMLには(1)システムの静的な側面を示す図,(2)システムの動きを説明する図,(3)システムの構成などを説明する図があり,システムをさまざまな視点から分析し,その結果を図示することができる。今回は,クラス図,ユース・ケース図,ステート・チャート図などのUMLの全図の表記法を説明する。説明するのは図記号や矢印の意味などの表記上のルールで,難しい理屈は無い。限られたページ数で細かい表記ルールまでは説明できないが,簡単な図を読んだり書いたりするには今回説明したことだけで十分である。 システム設計書やプログラム設計書の表記法として有効なUML(Unified Modeling Language)*を初心者向けに解説するセミナーの第2回である。前回は,UMLの基盤であるオブジェクト指向*の考え方と,それがUMLの9種類の図で表記できることを説明した。今回は,それぞれの図の役割と基本的な書き方を説明
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