ネットメディアの浸透、電子書籍の普及などで、変わりつつある読書のかたち。ネット時代における読書の意義とは何か? 読書によってどんな能力が培われる のか? 読書好きの経営学者、楠木建一橋大学大学院教授と、『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』などのヒットを生んだ、カリスマ漫画編集者、佐渡島庸平コルク社 長。ともに幼少期を南アフリカで過ごした2人が、読書について語り尽くす。 ※ 対談(上)はこちら:あなたの「読書」にセンスはあるか? 【詳細画像または表】 ■ 企業も商品も「ストーリー」が必要な時代 楠木:佐渡島さんの仕事は、その人が商業的に成功して有名になる前から、才能のあるなしを判断するわけですね。目利きという話でいうと、佐渡島さんはどんなジャンルでも、全方位的に人の才能を見分けられるのか。それともご自身が才能を見極められる幅が、ある程度決まっているのですか。 佐渡島:全方位という訳ではない