被災地で、がれきの中などから見つかった写真をパソコンで検索できるように、必要な機材などを一括して自治体に提供する新たな取り組みが進められています。 この取り組みは、大手情報機器メーカーの「リコー」が始めたもので、導入を決めた宮城県亘理町では、2人の臨時職員が提供されたコピー機を使って写真を1枚ずつデータに変換する作業を進めています。 被災地で見つかった写真は、多くが自治体によって保管されていますが、大量の写真の管理方法やどのようにして持ち主を探すかといった課題を抱えていて、亘理町でもおよそ5万枚の写真の持ち主が今も分からないままだということです。 今回の取り組みでは、写真のデータをインターネット上のサーバーに保管し、ことし8月をめどに専用のパソコンで閲覧できるようにする計画です。 持ち主が見つかった場合には、画像のデータとともに回収した写真自体も返還する予定です。 亘理町の齋藤幸夫被災者支