競争戦略論〈1〉 スポンサード リンク ・競争戦略論〈1〉 原著は1998年出版だが既に古典扱いの経営戦略書。著者は、最年少でハーバードビジネススクールの正教授の職に就き、40歳でフォーチュン誌の表紙を飾り、天才の名を欲しいままにするマイケル・E・ポーター。20年以上にわたり、企業の競争戦略を専門として、研究してきた成果の論文5本をまとめたのがこの競争戦略論1である。 ■競争を支配する5つの要因 ポーターの競争戦略論を読むと、市場における企業間の競争のダイナミックさが良く分かる。絶対的な能力値によって強者、弱者が決まるのではなく、環境への柔軟な適応力こそ、競争の勝者を決めるものなのだということを再認識させられる。 業界内部の競争を支配する要因として、著者は次の5つの力を挙げている。 1 新規参入の脅威 2 顧客の交渉力 3 代替製品・サービスの脅威 4 供給業者の交渉力 5 既存の競合企業