[東京 16日 ロイター] 日本株の下げが止まらないが、日本株を運用するさわかみ投信(東京都千代田区)は長期投資対象として有望な個別銘柄を買うチャンスと捉え、積極的に買い増ししている。 同社の澤上篤人社長は15日、ロイターとのインタビューで「世界の人口増に伴う物不足を解消するため、世界で供給体制の増強投資が加速する見通しで、資源、代替エネルギー、新素材の開発などで貢献できる日本企業は多く、今は日本株を目いっぱい買っている」と述べた。 また、「世界では金融が注目される時代が30年続いたが、新興国を含めた世界経済の発展で皆がぜいたくを求めるようになっており、金融から実物にお金が吸い込まれていく時代に移っている。今後10─20年のメガトレンドになる」と指摘し、短期的な相場変動は気にせず、長期投資の観点から国内株に積極的な投資を続ける方針を示した。 <国内機関投資家の力不足が軟調相場の要因> 投信