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創作に関するther_mndのブックマーク (4)

  • エレベーターには裏技があるらしい

    エレベーターには裏技があるらしい。 エレベータのボタンを押し間違えた時に、それを訂正するテクニックがあるというブログを読んだ。 僕が働いている会社のエレベーターは日立製である。日立の場合、キャンセルしたい[階数ボタン]を押し続けるとのことだ。 おもしろそうだ。やってみたい。悪戯とも言えないレベルだが、こういうものは試したくなる。 次の日、会社でエレベーターに乗ると、いい感じに一人だった。4000人を超える大会社の中では、3日に一度あるかないかくらいのタイミングだ。試すには絶好のチャンス。試すしかない。 何階にしようか少し迷ったが、26階を押すことにした。僕の階は18階なので、全く関係ない。26階はちなみに社長室がある階で一般の社員が降りることはまずない。 まあ、どうせすぐキャンセルするんだし、と思いつつもなぜか緊張してしまう。もしキャンセルできなかったらどうしよう、とも思ったが、その時はそ

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  • Mama don't go, Daddy come home - ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ

    家族で集まるなんて、ずいぶん久しぶりだ。家族っていってもたったの二人ぽっちだけど、お母さんが久しぶりに帰ってきたのだ。 お母さんが腕によりをかけた、ぼくがいちばん好きな麻婆茄子の夕べ終わると、ぼくたちは家にあるものだけで自衛隊の戦車に勝つというテーマで話し合った。 ぼくが「エアガンがあるよ」と提案すると、お母さんは「バカか」と言った。 「バカか。向こうさんに物があるのに、オモチャを使ってどう…バカか」 勇気のくじけたぼくが黙っていると、お母さんは助言してくれた。 「もっと、アイディア主婦目線で自衛隊と戦うんだ。家に転がってるありとあらゆるものに戦闘能力を想定しな。まず、戦車の自由を奪わなくては、我々に勝ち目はないよ」 「動けなくするの?」 「そうさ。それに実際の戦闘じゃ、いきなり戦車の前に立って『ファイト!』とはならないだろう。リアルに考えなくちゃ。リアルに考えてこそ人生おもしろ

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  • モテモテ指南 - ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ

    放課後、六年生の小島くんは転入生の唐沢くんを呼び出した。 「唐沢くん、急に呼び出してごめんよ」 「ぼくは忙しいんだぜ。5時から塾があるし、7時からはネプリーグを見るんだ。早く済ましてもらわないと」 唐沢くんは小学生にしては長めにカットされた髪の毛をいじりながら、腕時計を見た。学校では禁止されているが、先生、男の先生、教頭先生を次々に論破し、ついには校長先生をぐうの音も出ないほどいてこまし、土下座までさせたらしい。これは噂だが、校長先生は今でも彼のことを「唐沢さん」と呼ぶと聞く。 しかし何より、小島くんが唐沢くんに憧れるのは、そのモテモテ能力であった。転入初日から唐沢はモテにモテた。勉強はできるが、顔が特別いいわけではない。しかしモテにモテた。 「ぼくも唐沢くんのようにモテモテになって、スペッシャルな人生を送りたいんだ」 唐沢くんはため息をつき、何か考えている様子だったが、黒板の所までゆっく

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  • 博士とぼくの社会勉強「治安の悪化は本当か」 - ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ

    博士 「ユキオくん、こんにちは。性病の調子はどうかな? 今日は治安の悪化について考えてみよう」 ユキオ 「ありがとう博士。治療は順調に進んでいるよ。膿も減ってきた」 博士(不愉快そうな顔をしてから) 「ところでユキオくんは、『割れ窓理論』って知ってるかな」 ユキオ 「うん、知っているよ。通りに面した建物の窓やとめてある車の窓を一枚でも割ったまま放置していると、その地域が監視の行き届いていないものと判断され、まず他の窓が全て割られ、さらには軽犯罪が頻発するなどして治安と環境が悪化する。そして挙句の果てにはより殺人など大きな犯罪も起こるようになってしまう。つまり、軽犯罪の徹底的な取り締まりが重大犯罪の防止につながるという環境犯罪学の理論だね。94年にニューヨーク市長に就任したジュリアーニが、この理論を楯にとって大々的に犯罪率の減少に取り組んで成功を収めたんだ」 博士 「知っていたのか」 ユキオ

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