大阪府警の男性巡査部長が、暴力団関係者から現金を受け取る見返りに警察の内部情報を提供していた疑いのあることが22日、関係者への取材でわかった。すでに府警は巡査部長から事情を聞いており、近く懲戒処分とする方針。 関係者によると、巡査部長は捜査を通じて知り合った暴力団関係者から毎月数十万円の現金を受け取る見返りに、依頼された人物の前科や車両の照会結果など内部情報を伝えていた疑いがあるという。 巡査部長は、これまで主に暴力団捜査を担当。捜査4課にも在籍した経験があり、現在は西淀川署刑事課に在籍している。 暴力団関係者の関係先からは捜査員の名簿も発見されており、巡査部長が提供した可能性もあるという。暴力団関係者は6月、山口組直系組長とともに詐欺容疑で府警に逮捕され、起訴猶予となっている。