攻撃者は、はじめに標的のECサイトの注文フォームに対し、不正なスクリプトを含んだ文字列を入力し、購入処理を行います(図1の①)。その結果、ECサイトの購入処理の部分にXSSの脆弱性が存在する場合、ECサイトの管理画面を閲覧した管理者は不正なスクリプトが実行され、クレデンシャル情報の窃取や、ECサイトへの簡素WebShellの設置などが行われます(図1の②~④)。その後、攻撃者によってECサイトにWebShellやユーザーの情報窃取を行うJavaScriptなどが設置されます。設置された“情報窃取JavaScript”によってECサイトを利用するユーザーのクレジットカード情報等を窃取され、“情報保存ファイル”としてECサイト内に保存されます(図1の⑤)。攻撃者は定期的なWebShellへのアクセスを行うことでこれらの情報を窃取していたと推測されます(図1の⑥)。 なお、攻撃者は、一連の攻撃の