野球で投手が投げるフォークボールが落ちるのは、回転しながら進む際に下向き垂直方向に働く力「負のマグヌス効果」が起きていることが理由だと、東京工業大などの研究チームがスーパーコンピュータを使って導き出した。 野球で投手が投げるフォークボールが「落ちる」のは、ボールの回転数が直球に比べ少ないからではなく、回転しながら進む際に下向き垂直方向に働く力「負のマグヌス効果」が起きていることが理由だと、東京工業大などの研究チームが導き出した。ボールの縫い目の回転の仕方によって、浮き上がる力とは真逆の力が働いていた。1回転で縫い目が4本見えるフォーシームに比べ、同じく2本見えるツーシームのほうが落差が大きく、19cmも差があったという。 東工大の青木尊之教授らの研究チームで、同大学術国際情報センターのスーパーコンピュータ「TSUBAME3.0」を活用した。ボールの表面の縫い目に掛かる空気の圧力、流れまでを