2010年に開館30周年を迎える茅野市美術館では、当市出身の藤森照信の展覧会を開催します。藤森照信は1946年生まれ。高校卒業まで茅野市で過ごし、東北大学、東京大学大学院に進学。その後、近代建築史・都市史研究の第一人者として多くの業績を残し、1998年には日本建築学会賞(論文)を受賞しています。2010年3月まで東京大学生産技術研究所教授を務め、同年4月より工学院大学建築学科教授を務めています。 一方、藤森照信は、茅野市で神長官守矢史料館(1991年)を設計し建築家としてデビュー。自然素材や植物を用いて、これまでに20作品以上の独創的な建築を創り続けています。また、藤森、友人、施主からなる「縄文建築団」が建築施工に参加し手作りすることも特徴となっています。そして≪ニラハウス≫で1997年に第29回日本芸術大賞、≪熊本県立農業大学校学生寮≫で2001年に日本建築学会賞(作品)を受賞。2006