人事院は3日、2012年度の国家公務員試験の配点にミスがあったとして、不合格だった44人を同日付で追加合格にしたと発表した。 発表によると、配点ミスがあったのは、5月27日に実施された総合職試験の2次試験「政策論文」。人事院から採点の委託を受けた民間業者が誤って論文の配点を本来のほぼ倍に設定したことから、論文の評価が高かった受験生が有利になったという。採点結果の開示請求をした受験生から2日、人事院に問い合わせがあり、ミスが発覚した。 追加合格の結果、合格者は970人から1014人となった。人事院は全省庁に対し、追加合格者の面接試験を実施するよう呼びかけるが、一部の省庁はすでに内定を出しており、追加合格者への対応は決まっていない。12年度の試験は、キャリアと呼ばれた国家公務員1種採用の廃止後、初の試験だった。