タグ

関連タグで絞り込む (1)

タグの絞り込みを解除

designとARTに関するtikedaのブックマーク (3)

  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » ライブで絵を描くという事

    数年前、自分の画力がぐんと上昇したと感じた瞬間がありました。自分の個展の会場で、作品集「機能の写像」をぼちぼちと売っていたときのことです。 その日私は、展覧会まで来て買ってくれた人のために、の見返しにその場でサインとスケッチを添えることを思いつきました。感謝の気持ちを表そうとした事だったのですが、実際にやってみると、人の所有物となったに大勢の前でスケッチを描くのはとても緊張しました。失敗は許されないし。 緊張の中で、私は迷いを吹っ切るために、いつもとちがう間を取りました。紙の上にはっきり物の姿が見えるようになるまで集中力を高め、イメージを貯めてからラインを置くようにしたのです。結果は良好で、私の絵は格段に速くなり、何枚か描くうちに私はちょっとした新境地にいました。 絵を描くとき、うまく描けたと思えるまで人に見せたくないと思う人は多いでしょう。芸術には確かに人に邪魔されずに自分と向き合う

  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » 水と紙と絵の具がおりなす小宇宙

    水彩画や水墨画の、水と紙と絵の具が作り出す独特の表情は、私たち日人が昔から親しんできたものです。「にじみ」や「ムラ」は、塗装やグラフィックでは不具合として嫌われますが、水彩の世界では積極的に表現として利用されています。 例えば水墨画の筆遣いの基は、水を含ませた筆の先端に濃い墨を付けることですが、これは、一の筆の根元と先端で、墨の濃度の差を作ることによって、複雑な現象を紙の上で引き起こすための「仕込み」です。 筆が紙の上を走ると、筆の角度や力加減によって刻々と濃さの違う墨や絵の具が紙の上に置かれ、流動し、混じり合います。このときに現れる偶然のかたちを、雲の流れや、植物の繁茂、川の流れ、人の肌などに見立てるのですが、この「見立て」は必ずしも偶然ではありません。 濃度の違う液体が引き起こす複雑な拡散現象は、実は自然界にも広く見られる現象です。水蒸気と風が日々作り出す雲のかたちや、植物と大地

  • 山中俊治の「デザインの骨格」 » よく知っている物ほど難しい ~ 絵についてのつぶやきまとめ

    絵についての私のつぶやきを少しまとめておきます。発端は5月17日の暦さんのつぶやきに対する答えでした。長文の連作つぶやきとなり、多くの方にRetweetいただきました。 — 絵を描くというのは、見る技術です。東大工学部でスケッチを教えるようになってもう20年近くになりますが、最初に教える事は目の前に見えている物の空間構造を捉え直すことから始めます。 Rt @rkmt 絵がうまい人は同じものを見ていてもちがうものが見えているような気がする。12:19 AM May 17th webから 面白い事に、言語論理的思考の優秀な人間ほどしばしば、「かたち」を見ていない事に気がつきました。「なるほど、わかった」と判断したとたんに、そのものを見なくなるのです。これは人の認知の構造と関わると思われます。12:22 AM May 17th webから 絵を描く訓練は、わかっている物をあえて捉え直す作業です

  • 1