永井豪原作のアニメ「鋼鉄ジーグ」は1975年から日本で放送されたのち、1979年からイタリアでも放送され人気を博した。「鋼鉄ジーグ」を見て育ち、日本のアニメの大ファンであるガブリエーレ・マイネッティが監督を務める映画「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」には、作中に「鋼鉄ジーグ」が重要な役割で登場する。 同作はイタリア映画祭2016でも上映されたダークヒーローアクション。テロの脅威に晒される荒廃したローマ郊外を舞台に、ふとしたきっかけで超人的なパワーを得た孤独なチンピラのエンツォが、世話になった“オヤジ”の娘・アレッシアの面倒を見る羽目になったことから正義に目覚めていく。そのアレッシアはアニメ「鋼鉄ジーグ」のDVDを片時も離さないファンで、エンツォのことを「鋼鉄ジーグ」の主人公・司馬宙と同一視して慕うことになるというストーリーだ。映画はイタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で