キリ公国政府は18日、異世界転生者の受け入れを停止すると発表した。19日以降は転生即日に拘束、隣国へ追放する方針。現在国内に滞在している転生者についても順次国外退去を命じる。これまで積極的に転生者を受け入れてきた同国だが、世論の反発を受け、政策転換を余儀なくされた格好だ。 キリ政府のアシドゥ報道官は18日の会見で、「従来の転生者保護政策を見直し、国民の雇用と文化を守る段階に移行する」と発表。19日以降、新規転生者は、転生者収容所に収監した上で、特別協定を結ぶ隣国に移送する。 突然とも言える政府の方針転換の背景には、「転生者が自国民の雇用を奪っている」という民衆の不満の高まりがある。 異世界からの転生者は2010年ごろから急増し、昨年は過去最多の7531人を記録した。転生者はなぜか前世の記憶を持った人が多く、彼らが考案した三圃式農業や、井戸の水をくみ上げる水車など、多くの発明は同国の発展を支
