先週、沖縄本島へ行く用事があり、帰りに普天間基地と辺野古の海を見てきた。 ずっとニュースを読んできて、おおよそのことは理解しているつもりだったが、実際に見るとやはり大きな衝撃を受けた。 宜野湾市の高台から市内を見渡すと、市の真ん中に基地が居すわっていることが実によくわかる。基地は市の4分の1もの面積を占めているのだ。オスプレイがたくさん並んでいるのも見える。 今月届いたばかりの、小高賢さんの遺歌集『秋の茱萸坂』に収められている歌を思い出した。 冬の牡蠣にケチャップを振るアメリカの手の上にいる普天間・ 辺野古 小高 賢 「茱萸坂」は国会議事堂の南側を下る坂である。官邸前の反原発デモの際に通ることの多い道だ。最後の歌集となった一冊をまとめたのは夫人の鷲尾三枝子さんだが、小高さんのパソコンには既に歌集の草稿とタイトルが入っていたのだという。「