去る9月16日、南米はペルーの南部、プノ州の荒野で、突然できたクレーターからガスが発生、周辺住民約200人が頭痛や吐き気を訴える騒ぎがあった。 このクレーターは、直径が約20メートルで、深さは約5メートル。底には泥水のようなものがたまっているとのこと。 ペルー国営アンデス通信によると、地質鉱山冶金研究所の火山学者が、クレーターは隕石の落下によるものと確認したとのことで、地元のメディアも、15日に火の玉のようなものが落下するのを住民が目撃した、と報じている。またAFP通信によれば、地中の硫黄やヒ素などが、隕石落下に伴う高温で溶け、有毒ガス化したんじゃないかって見方が出ている。 最初このニュースを読んだとき、筆者の脳裏をよぎったのは、映画化もされたマイクル・クライトンのSFパニック小説『アンドロメダ病原体』だった。古手の映画ファンやSFファンなら、同じことを思った人もけっこういるんじゃないだろ